【保存版】50名の面接経験からハッとさせられた転職の本音3選

転職前
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DJはこれまで4~50名程度の面接を行ってきました。

採用側ですので、もちろん転職理由は必ず聞くわけですが、その裏に隠された本音はおおよそ3種類程度に集約されてきます。

営業職の場合、採用するマネージャーはこれまで何百名というお客様と相対して「本当に信頼を置ける人物か」という見極めをしてきました。同様に候補者について同じような目線で見定めていきます(というよりもそういう癖がついてしまっている刑事のような感じでしょうか)。

面接での転職理由では、通り一辺倒の理由をつけたりするよりは、本音で語ってもらった方が印象はすごく良いです。

転職理由から見えてくる本音

本音(1)現職で実績がでていない

これは外資IT営業の転職において常に付きまとう本音でしょう。

人事が一度スクリーニングしたのちに自分のインタビューが回ってくるわけですが、実際のインタビューで候補者からお話を聞いても、本当にCVに記載のあるような実績(達成率)を自分の力で出していた方なのか、疑問に思えることがあります。もしかすると成績不振で退職勧奨がでている方なのかもしれないと疑ってしまうわけです。

転職理由としては様々な内容がでてきますが、その内容に論理性がなかったり、詳細を聞くと回答できなかったり、ぼろが出るケースが多いです。

実績がでなかったパターンで分けると、4~50%程度の実績は出せているがそれ以上できなかった人と、ほとんど実績がでていなかった人の2パターンにわかれます。

DJの場合、最初のケースはあまり問題ではなく、「なぜ残り50%の実績を残せなかったのか」という失敗分析ができ、論理的に説明できるかどうかが分かれ目となります。現職を3年程度在籍しており、最初の1年は達成率が悪くてもあまり気にはなりません。

実績が出ないケースでも、実力が出せない環境にあった場合もありますので、そこは丁寧に質問を重ねます。実力が出せない環境というのは、筋がよくないお客様しか担当できなかった、製品があまりにも日本市場の要望に合う仕様にしていなかった、等です。

一番良くないのは「現在のIT潮流で非常に流行っているところに行けば、楽して受注できるかな」ということが読み取れてしまうことなので、気を付けましょう。

本音()いまのIT領域から抜け出したい

この本音は次にあります。

どちらかといえばまともな本音です。

たとえばこれまでITインフラ(ネットワーク、セキュリティ、サーバーやデータセンター、運用管理など)をおもにキャリアを積んできた方が、急に業務アプリケーションの企業を受けるようなパターンです。

下流から上流に移ることはそれほど悪いことではないのですが、レイヤーが2層、3層と飛ぶとどうしても違和感が生じてしまいます(ITの各レイヤーイメージは以下をご参照ください)

もっともらしい理由としては「自分の領域を広げたい」や「新しい分野にチャレンジしたい」などとなりますが、そのような会話をしても面接官からは必ず2点確認を受けます。

 ① なぜ今の領域のままキャリアを積まないのか

 ② チャレンジしたい領域をなぜ選んだのか

2点への説明を妥当性をもって行うことができるのであれば問題ないでしょう。

必ずしも悪い本音ではないので、DJが面接官であれば

 “やり切った、思い残すことがない”

 “枯れた技術に飽きた”

 “対象部門との仕事に興味がわかなくなった”

などの本音が出てくれば受け入れていました。

商材が変わっても売れるのがよい営業であるため、これまでどういった戦略や理由で売れたのかを自分なりに分析して自分の言葉で話してもらえ、次の職場でどのように活用できるかが語れれば問題がないためです。

本音(3)現職の人間関係に嫌気がさしている

意外とこの本音が一番の理由なのかもしれません。

かつDJも「不夜城」と言われている企業に数社勤めていた経験がありますが、人間関係が良好の職場ですと、長時間労働+常に問題処理に明け暮れる環境でもまったく気になりませんでした。女性従業員すら終電でやっと帰宅、深夜になっても社員5割程度がオフィスに残っているという環境です。振り返るとこれは「周りも同じ状況において、苦楽を共にしているという一体感」あったためでしょう。

外資系ですと比較的個人主義かつ自由な環境にありますが、そうはいっても他部署連携や上司との人間関係は常に発生します。

他部署連携の場合、営業がかかわるのはマーケティング、インサイドセールス、セールスエンジニア(プリセールス)、コンサルティング、等になります。これらの部門とうまく調和を取って案件受注につなげるInterpersonal Skillというのも非常に求められます。

しかしながら、外資系にいがちなのは「自分の業務しか考えていない」という人材です。

社内調整など一切してくれない人たちですね。営業のようにわかりやすく数字での結果が求められるわけではなく、部門内KPIのみが成果指標であるので、高給取りのわりに営業からのリクエストに対してやる気のない人が結構いたりします。

相談をしても後回しにされる、回答がわざと的を得ていないものになっている等の対応が行われます。

もしくは、上司がパワハラやマイクロマネジメント、という場合もあるでしょう。

転職理由としても話をしても問題はないと思いますが、どうしても「他責」の印象はぬぐえません。こういう問題に対して、どのような分析をして、どのような対策を立て乗り越えようとしたのか、それがやはり効果を得なかった、というストーリーで説明できるほうがよいです。

1点補足ですが、パワハラやマイクロマネジメントは一体彼らはいつも何に対して怒っているのか、冷静に分析しておくとよいです。嫌なタイプを明示化しておくと、面接官がそういったタイプかどうか見極めすることができるためです。

転職で慣れていない人だと「いい人事だからいい会社かな」と考えてしまいますが、Hiring Manager(直接の上司となる人)のやり方は面接において見極めをしていくとよいです。人のタイプわけはコーチングなどでもよく4つのタイプに分類されます。「4つのタイプ」「人」などと検索してみてください。

まとめ

転職を少しでも考えたら、本音の部分を考えてみましょう。

相手は百戦錬磨の営業経験を持つ人たちです。様々な角度で「本当にできる?」と突っ込みをしてきます。本音の部分を隠さずにいるよりは、それに対して論理性あるいはストーリー性の説明を説明できる方がアピールになります。

また、もう一段深く、その本音が他人の価値観や世間の評価を元にしたものではないのかを今一度考えてみることです。そのうえで「どういう状態であることが自分にとってうれしいのか」が考え、それに対して仕事に何を求めるのか、を考えていくとよいです。

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