成功する外資IT営業転職のために、環境が重要という地の利の説明を以前しました。
その次は、天の時です。順番は前後しますが、重要性としては環境つくりの次に大事なことになります。
タイミングは常に存在するわけではない
天の時=自分にとって最良の時、というのは常に存在しているわけではありません。
転職というのは経験上、
お互いのタイミング
というものがとても重要です。
自分が「そろそろ転職したいな」と思っても、相手の企業が採用を拡大したり、募集をかけていないとそもそも入れないということです。
「そんな、外資はいつも求人はあるじゃないか」と思う方もいらっしゃいます。DJ自身の経験において、そういった概念が吹っ飛んだのが、2008年の金融危機、いわゆるリーマンショックのときです。
当時転職活動をしていたDJが体験したのは、エージェントから軒並み「いま求人自体がどこのクライアントも出していないんです」という回答でした。
外資企業の特徴の1つとして、「景気後退時には採用枠を削減するか、レイオフを行う」ということが挙げられます。厳しい環境のように聞こえますが、実はレイオフについては海外では人材の流動性が高いため問題になりません。
2022年後半に起きたMetaやTwitterの大量雇用に限らず、スタートアップ企業は大企業でも定常的にレイオフは行われています。そういったニュースを聞くや、他社人事は優秀な人材の獲得に積極的に乗り出しています。
もっとも困るのは「枠がない」という状況です。採用枠はたくさんあるがすでに埋まっている場合などもあります。自分はバリバリ転職モードであるのに、思ったような企業に巡り合わないことになります。
したがいまして、実際に転職をする・しないにかかわらず、常にしておくべきことがあります。
タイミングを掴む網作りが重要
それは
常に転職できる体制
を整えておくことです。
そんなにとんとんと転職してしまってもいいのか?と不安に思えるかもしれません。外資IT営業パーソンは意外とみなさん2年~3年単位で移っている方も多いのです。
DJ自身も「この会社いいところだな」「ずっと働きたいな」という環境にいながら、勤め始めて9か月ぐらいに「この会社受けませんか?」と声をかけられて、とんとん拍子に決まり、別の会社に転職をしたことがあります(この選択は良い結果になりました)
常に面白そうな仕事や企業がないかという心構えはまずしておくとよいでしょう。
網作り1:CV(=Curriculum Vitae、職務経歴書)を常にアップデート
DJさあ、CVいつも出せる準備ある?
当時すでに外資系数十年キャリア持つ大先輩からのお言葉
20代のころに大先輩からいただいたお言葉おで、今も強烈に覚えています。
CVを常にアップデートをしておくとよい理由は、以下です。
思わぬタイミングでいい仕事の情報がきても、すぐに出せる
前述のとおりに常に転職市場をwatchしていると、思わぬタイミングでいい仕事の情報が入ることがあります。さあ、転職するか!と考えてCVを作成し始めると結構時間が食うこともあります。ある程度完成をさせておけば、少し書き足すだけで事足りるためにとても楽チンです。
「自分の価値の棚卸し」のため
もう1つは「自分の価値の棚卸し」です。
CVという制限された文字数のなかだけでも、自分が何をしてどういった実績を達成したのか「読み手がわかるように」棚卸をすることはいい作業になります。ぜひ取り組んでみましょう。
CVの書き方ですが、Google検索で英語検索に設定して「CV」「template」などといれれば、テンプレートが無料でたくさんダウンロードが可能です。
網作り2:間口を広げる(情報経路を増やす)
本ブログは外資IT営業職へのチャレンジを希望される20代-30代の方々へのブログであるため、そこに特化した広げ方を記載します。
下に行けば行くほど転職活動を本格化させる場合に使う手法となります。今回は情報収集という目的に優先を置いてナンバリングしています。
1.Linkedinに登録(https://www.linkedin.com/home)
かなり王道です。Linkedinについては、別記事でも運用面などを書いていきますが、外資系転職においてはMustツールです。
登録においては自分のプロファイルを記載する必要がありますが、一度詳細版として記載しているCVが完成していると思いますので、その簡易版を記載すれば問題ありません。
LikedINに登録すると、外資IT企業を得意とするHRエージェントからアプローチがたくさん舞い込んできます。彼らもSales Navigatorを調査しまくって、良い候補者とのつながりを常に欲しているので、かなりの依頼が舞い込んできます。
2. Wantedlyに登録(https://www.wantedly.com/)
次点でこちらにも登録をしておきましょう。内資ベンチャー企業が強いイメージですが、外資系日本法人で立ち上げたばかりのオフィスはこちらで募集している場合もちらほらありますので、念のため記載をしておくとよいです。
こちらはエージェントから依頼がくることはあまりなく、募集しているかどうかを見ていく使い方になるでしょう。
3. マッチングサイトに登録
有名なBiz Reachや、会社情報投稿も行われているOpen Worksなどです。どちらも向こうからのアプローチを待つような仕組みであるため、実際に応募するかどうかも企業名を見て決めることができます。
HR担当者のスクリーニングに適切に表示されるように、プロフィールなどは詳細に記載しましょう。これもCVが完成していたらそのままでよいですね。
4. 転職エージェントに登録
鉄板です。
別記事でより詳細を書いていきますが、外資系転職に強いエージェントは日本に多くあります。そういった企業に応募するためには、力を借りるとよりスムーズです。
そのほかSansanが提供しているビジネスSNSの「Eight」もありますが、こちらは営業系申請(つながり申請)はSansanからNGとされているので、割愛します。
まとめ
候補者が転職したいというタイミングと、企業が新規に採用したいというタイミングが合ってこそ、選定プロセスが始まります。
企業側の採用タイミングは自分のコントロール範囲外であるため、候補者側は仕掛け上「常に転職を狙っていく」というのが戦略になるでしょう。
2-3か月に1社程度受けるような、ゆるい感じで行っていけば、いい企業を余裕をもって選べるはずです。